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熱海で働く人びと

Interview

熱海温泉 古屋旅館

歴史、文化、四季を感じながら、
伝統旅館で日本のおもてなしを学ぶ。

澤田 味幸(さわだ みゆき)

古屋旅館 客室スタッフ
平成29年12月入社 34歳 青森県出身
熱海歴1年

熱海で今のお仕事をするきっかけは?

以前は湯河原の小さな宿で仲居をしていました。一度実家の青森に帰って岩手の旅館で働きましたが、やはりこちらが好きで戻ることにしたんです。本式着物での配膳に興味があり、老舗旅館の日本らしいおもてなしを勉強したいという思いと、観光業として活気がある熱海で働いてみたいという思いと、両方がありました。

古屋旅館さんに決めたのは?

熱海には老舗旅館が多いですが、その中でも古屋旅館は1806年創業、熱海で一番古い旅館です。200年以上続いているって凄くないですか。ここなら日本の文化や歴史を感じながら、本式着物での接客ができると思いました。

実際に働いてみていかがでしたか?

想像通り、というか想像以上でした。旅館全体の佇まいはもちろん、使う器、朝粥、柚子湯など四季折々の料理など、日本の伝統文化を感じる機会が多くあり、とても新鮮で勉強になります。着物での仕事は最初不安でしたがすぐに慣れて、着るだけで身が引き締まりますし、着物を着て働くこと自体が楽しいです。やっぱり私は着物が好きなんですね。

お仕事の内容、一日の流れは?

おもてなし客室係として、お客様のご案内、お料理の配膳、客室清掃を担当しています。お客様がゆっくりとした時間を過ごせるように務めるのが私達の仕事です。流れとしましては、午後3時~担当するお客様のお出迎え、夕食の配膳を終えて9時には帰宅し、翌朝8時から朝食の配膳、ご挨拶を済ませてお部屋のお片付けまで、老舗旅館特有の「たすき掛け勤務」になります。お客様と接する機会が多いので、とてもやりがいがあります。

この仕事、職場のいいところは?

やはり、お客様が満足したご様子でお帰りになるのをお見送りする瞬間でしょうか。「あ~、お客様がいい時間を過ごされて本当に良かった」「この仕事に携われて良かった」と、しみじみ思います。
そしてもっと嬉しいのが、古屋旅館チーム全体でお客様の満足を実感できた時。先日、海外のお客様のお料理対応で手違いがあったのですが、すぐに社長が声掛けして板場が対応し、大変喜ばれたことがありました。お客様の喜ぶ姿や声に触れる機会が特に多いのが私たち客室係ですが、それは調理やフロント、色々な部門の方の努力あってのことです。
また、古屋旅館には所作も含め日本らしいおもてなしの見本となるお姉さんたちがいます。豊富な人生経験の話を聞くのも楽しく、色々な意味で勉強になります。

オフタイムはどのように?

休日は、日帰り温泉によく行きます。温泉にゆっくり浸かって身体のメンテナンスです。体力勝負ですから(笑)熱海には日帰り温泉施設がいっぱいあるので、もっといろいろな所へ行ってみたいです。
また、最近地元農家さんと知り合いになって、農作業のお手伝いをすることもあります。お喋りしながら土いじりするのはリフレッシュになりますし、大根やネギ、白菜など採れたての野菜は本当に美味しいです。いっぱい貰うのでスタッフ皆に配って喜ばれています。

楽しそうですね。澤田さんにとって熱海の魅力は?

温泉やアクセスの良さはもちろんですが、熱海が持つ独特な街の雰囲気がいいですね。いい意味で変わらないノスタルジックな部分あり、色々な人が熱海に来て新しい風が吹き、新旧入り混じった何とも言えない味があります。個人的には昔ながらのスナックなど、ディープな熱海に興味があります。若い人にとっては逆に新鮮で面白いと思います。

これからの目標、やってみたいことは?

外国のお客様ともっとコミュニケーションがとれるように、オンライン英会話にチャレンジしようかなと。また、お酒が好きなので、利き酒師の資格取得も。あとは、日帰り温泉、ディープ熱海の開拓、ちょっと多すぎますかね(笑)熱海に来て1年、仕事にも慣れてきたので、少しずつ楽しくやっていきたいと思います。

未来の熱海人へのメッセージをお願いします

客室係(仲居さん)の仕事は奥が深く、とてもやりがいのある仕事で、最近は若い人も増えています。接客に興味にある方なら、一度は挑戦した方が良いと思います。熱海は親切な人が多く温かい街ですから、安心して飛び込んで来てください。

― 澤田さんお気に入りの熱海スポット ―

ライブスナック キッス
津軽三味線のライブ演奏が聴けるスナックです。まさか熱海で、と驚きました。熱海には、まだまだ面白い店がありそうですね。

熱海温泉 古屋旅館(ふるやりょかん)

静岡県熱海市東海岸町5番24号
TEL 0557-81-0001
https://atami-furuya.co.jp/

~取材後記~

仲居さんのお仕事経験が豊富な澤田さんですが、まだまだ勉強することばかりと聞き、この仕事の奥深さ、深いからこその面白み、それが誇りにもつながるのだなと思いました。プライドを持ってできる仲居さんという仕事が、若い方からもっと脚光を浴びてもいいのになあと感じる取材でした。